【メルボルン12日AAP】 メルボルン南東部のパン屋経営者の女性が、大型の業務用フードミキサーを使用中に誤って腕を挟み込み、重傷を負った。女性の腕は、ミキサーの周りを包み込むような形で固定されていたため、救急医療士らが女性を救出するのに30分もかかったという。
この事故は12日午後12時50分頃(豪東部標準時)、スプリングベールのパン屋で発生した。ミキサーに腕を挟まれた女性(48)は救出作業中、もがき苦しみながらも冷静さを保っていたが、ミキサー内の熱いパン生地のことを心配していたという。作業は難航し、女性の体重を持ち上げる状態で、ミキサーの回転方向とは反対方向に体を移動させるように救助しなければならなかった。
救出後、複数個所に骨折と開放創を負った女性はアルフレッド病院に搬送された。現在、女性は深刻だが安定した容体であるが、腕が元通りに回復するかどうかは分からないという。同州の労働安全局の初期調査によると、ミキサーの安全装置が不適切だったとされている。