【メルボルン17日AAP】 メルボルン西部の農場で、トラクターの下敷きになった男性が18時間ぶりに救出された。男性は、外気温9度という寒い夜を外で過ごしたにも関わらず意識ははっきりしていて、夜通し助けを求める祈りを続けたという。
16日午後4時ごろ、ベリンガに住む65歳の男性が自分の農場でトラクターを運転していたところ、盛り土で横転し、右腕や右足などがトラクターの下敷きとなった。男性はそのまま夜を越し、17日午前8時前、通りがかった近所の住民が男性に気がついて救急隊に通報した。
救助活動では、長時間体がトラクターの下敷きとなっていたために、男性を救助することで男性の心臓への負担などが心配されたが、特に問題なく作業は行われた。救急隊は、男性に痛み止めを与えると共に元気づけるために常に話しかけていたという。無事救出された男性は、メルボルンの病院に空路で搬送された。重傷だが命に別状はないという。