【シドニー18日AAP】 シドニー南部の海岸で瀕死の状態でいるのを発見されたオットセイが、シドニー市内にあるタロンガ動物園で治療を受けている。徐々に回復しているものの、他の動物たちと仲良くできるようになるには時間がかかりそうだという。
「フランクリン」と名付けられたこのオットセイは希少種の「ナンキョクオットセイ」で生後18カ月とみられている。南極で発生した大嵐で流されてしまったものとみられており、発見当時は非常に痩せていて頭を上げることすらできなかった。トレーナーによると、徐々に食事を与えながら回復をみせているという。
フランクリンは、治療を受け始めてから他の動物と接触する機会がなかったためか、現在でも攻撃的な態度を見せることがあるが、動物たちがフランクリンに距離を置きつつもソーシャル・スキルを育てているという。同動物園にはフランクリンの他にも、サメに襲われリハビリを受けた2頭のニュージーランド・オットセイがいる。