【シドニー２１日ＡＡＰ】　　　ＮＳＷ州の様々の部門で働く公務員たちは、権利妨害、雇用喪失、各種サービスの削減に対して抗議するとして、州全体におよぶ大規模なストライキを計画中だ。

サンデー・テレグラフ紙が伝えるところによると、看護師、警察官、消防士、教師、バス運転手をはじめ、他の何千人もの公務員が州政府から「特権にあぐらをかく怠け者」扱いされていることに憤っており、９月８日に巨大な抗議行動を計画しているようだ。ここ数日間、組合職員や労働者の間で秘密の計画会議が多数開かれていることを知った同紙が組合幹部らに問い合わせたところ、ストライキの計画を認めたという。

今回のストライキの目的は、生産性の向上による節約を証明できない限り、公共部門の賃上げ率を２．５％に抑えるという新法に反対することだ。また、約３０万人の公務員に影響を与える同法の導入により、労使関係委員会（Industrial Relations Commission）に対して財務相が命じる政策や雇用条件を遵守するよう強いることで、同委員会の権限を剥奪することにもなる。これに抗議し、各組合では突然の職場放棄から路上での集団デモなど、様々な争議行為を計画中だという。