【キャンベラ23日AAP】 2004年、労働組合が支給したクレジットカードを使用して売春婦への支払いを行うなどしたとして窮地に立たされている労働党のクレイグ・トムソン下院議員は、下院の経済委員会会長の座から退くことを発表した。野党側はこれを歓迎している。
トムソン議員は、議員になる前の2004年、医療労働組合書記長時代に組合から支給されているクレジットカードを使用して売春婦への支払いを行ったとされている。同議員はこれについて完全否定しており、他の人が使用したとしているがこの人物の名前は公表されていない。
トムソン議員は経済委員長辞任の理由について、「現在私が置かれている状況では委員会の重要な業務がこなせない」としたが、クレジットカード使用疑惑については引き続き否定の姿勢をみせた。
同経済委員の副委員長を務める野党議員は、トムソン議員の委員長辞任を歓迎するとした一方で、「経験の浅い労働党議員が新委員長を務めることになるのは非常に不安。経済委員は、国内経済に関して連邦準備銀行に突っ込んだ質問をすることができる重要な機関であるが、労働党は適任者を輩出する能力がないようにみえる」と述べた。