【キャンベラ26日AAP】 オーストラリア国防大学で携帯電話を使ってシャワー中の女性士官候補生を盗撮した件で告訴されていた外国籍の士官候補生の男に対し、オーストラリアのパスポートを引き渡すなどの厳格な条件で保釈が許された。
首都特別地域(ACT)警察によると、同大学で25日、女性士官候補生(21)が自室のシャワー上部の通気孔の中に、携帯電話が隠されていたのを発見したという。捜査の結果、携帯電話、ラップトップ型コンピューター、USBメモリースティックが押収され、パキスタン国籍のオベイド・ファイヤーズ容疑者(21)が逮捕された。
同容疑者は27日、被害者の承諾なしに被害者の面前でわいせつな行為を犯した容疑で、ACT簡易裁判所に出廷した。容疑者の弁護士によると、容疑者は出廷前にパスポートを警察に手渡すことに合意したという。
検察官は容疑者に対し保釈の条件として、被害者への連絡、暴行、脅迫、威嚇を禁じるなどの厳格な条件を要求。また、被害者から50メートル以内への接近をはじめ、旅行や国際空港に向かうことも禁じられた。
本件のほかにも、同大学では今年に入り、同様の事件が2件発生している。