【シドニー26日AAP】 シドニーで何百人もの女性や女子学生のスカートのなかを盗撮した2児の父が、禁固刑を免れた。
サバパシー・チャンドラハサン容疑者(57)は2010年初めから約1年間にわたり、シドニー中心部で合計1000以上の写真やビデオを盗撮したとされる。男性用ブリーフケース上部にデジタルカメラを固定し、階段でプラットフォームに上る女性のスカートの中を撮影していた。そして今年2月、午後のラッシュ時のセントラル駅で現行犯逮捕された。
同容疑者は同市のダウニングセンター簡易裁判所で26日、執行猶予9ヵ月を言い渡された。その理由として裁判長は、同容疑者の精神障害、警察への協力、前科のないことを挙げ、「再犯の危険はおそらく低い」からだとした。
容疑者の弁護士によると、スリランカ出身の同容疑者は同国内の市民暴動の際に、同国政府との和平協議に強く関与したことが原因で、シドニーではスリランカとタミルの両コミュニティーから疎外され、娘の結婚も破綻し、「脅迫精神障害」にかかっていたという。