【シドニー4日AAP】 シドニーで建設中のライトレールの完成予定は、さらに2か月遅延の2020年5月と発表された。当初の予定より1年以上の遅れだ。
ライトレール建設を行うアクシオナ社(Acciona)は4日、完成の遅れを発表した。理由として、東部キングスフォードとケンジントンで電力企業のオースグリッドが架線を移動しないためと主張する。また、電力供給用の地下穴の拡大は、契約前に調査していない地帯に穴を開け、パイプを移動する長いプロセスを要するという。同社は現在、11億ドルの追加金支払い請求を巡り、州政府に対する訴訟を起こしている。
同社のビード・ヌーナン責任者は新たに発表した遅れについて、「NSW州政府は2か月前に認識していた」と話した。これに対し州野党労働党のフォレイ党首は、「8月末の州予算案発表でも、コンスタンス運輸相は完成を2020年3月と発表していた」と疑問を投げかけた。