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チョコは心臓に良い!?

【シドニー29日AAP】   チョコレートを良く食べる人は、心臓病にかかる可能性が3分の1も低いという、チョコ好きにとって嬉しい研究結果が発表された。

これまで、チョコレートは血圧を下げ、脳機能を改善し、コレステロールを低下させるなどの効能があるという主張がなされてきた。今回の研究は、ケンブリッジ大学の研究者らが、チョコレートの摂取が脳卒中や心不全だけでなく、糖尿病やメタボリック症候群を含む心血管疾患の発症リスクを減少させるかどうかを判断するため、7つの研究の見直しを行ったもので、米国、日本、ドイツ、オランダ、スウェーデンの25歳から93歳までの11万4000人に対して行われた。

チョコレートと心不全との大きな関連性は見つからなかったが、ある研究で、日本人でチョコレートを食べる人の糖尿病の発症リスクが31%低いということが指摘された。

研究者によると、チョコレートの健康への効果は、その主原料であるカカオのポリフェノールと関連している可能性があるという。ポリフェノールは抗酸化物質として作用し、健康な細胞を損傷から保護する。

一方、チョコレートはカロリーと脂肪分が高く、過度に摂取すると肥満と心臓への負担を引き起こすため気をつけるべきとの警告も発している。オーストラリア栄養士協会(DAA)の広報担当者は、「チョコレートの摂取は1日20グラムまでに制限すべき。十分な抗酸化物質を得るためには、毎日野菜、果物、豆類、全粒パン、シリアル、ナッツや種子類などの様々な植物性食品を食べることが重要」と語った。

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