【シドニー30日AAP】 シドニー西部グリーネーカーで29日午後10時ごろ、閑静な住宅街で車両2台による銃の撃ち合いがあった。合計12発もの銃弾が発砲され、うち2発の流れ弾が近くの住宅にも当たったが奇跡的にけが人はなかった。その後の捜査で、この発砲事件に関与したとみられるトヨタRAV4が燃やされているのが発見された。犯人は現在も逃走中。
流れ弾が当たった住宅の住民は「銃声を聞いたとき、私は花火だと思ったが元軍人の夫はすぐに発砲音と気がついた。この辺りは静かな場所で、事件にショックを受けている」と心配そうに話した。
シドニー西部・南西部では今月19日以降8件の発砲事件が発生している。いずれの事件も犯人逮捕には至っておらず、警察は「この状態が続くといずれ無実の人がけがをすることになるだろう」と話した。また、NSW州野党党首は、警察官の増員や情報提供者への懸賞金など、追加的対策を講じて犯人検挙に全力を尽くすべきだと述べた。