【シドニー5日AAP】 NSW州、VIC州、SA州およびTAS州で7日午前2時、デイライトセービング(夏時間調整)に切り替えする。未導入のQLD州では、再び議論を求める声があがっている。
QLD州で1992年に最後に行われた住民投票で54.5%が夏時間に反対した。同州の主要産業機関らは、経済費用を考えて導入について再討議すべきと訴える。クーリエ・メール紙が発表した世論調査によると州民の55%が夏時間調整に賛成する。パラシェイ州首相は「変更には不十分」と述べ、導入の可能性を否定した。
夏時間について著書を持つデイビッド・プリロウ博士は、「導入は様々な恩恵をもたらす」と話す。健康や運動を促進し、押し入りなど屋外犯罪を減少、エネルギー使用量を削減、経済活動を促進し、生活の質全体が向上するという。
夏時間が導入される州に住む人は調整が必要だ。睡眠の専門家は、導入前数日にわたって早起きし、すぐに朝日を浴びるよう奨励する。睡眠調整ホルモンのメラトニンを抑制するという。また、切り替え後24時間に事故が増加するという調査結果もある。