【メルボルン１日ＡＡＰ】　　　オーストラリア史上最も知られるブッシュレンジャー、ネッド・ケリーの遺骨がこのほどＤＮＡ鑑定により発見された。これを受けて、ケリー家の末裔は「安心した」と述べた。

ネッド・ケリー（１８５５-１８８０）は、開拓時代のオーストラリアを舞台に、最後まで権力に立ち向かった英雄として知られている。彼の生涯は幾度となく映画化されているほど。

今回鑑定された遺骨は、ＶＩＣ州ペントリッジ刑務所跡から２００９年に発掘されたもので、頭蓋骨以外の骨がほぼ完全な形で木箱に収められていた。ケリーの姉妹エレンのひ孫でメルボルンの教師、リー・オルバーさんのＤＮＡサンプルを元に鑑定が行われた結果、この骨のＤＮＡと一致した。この骨はケリーとほぼ身長が同じで、彼が受けた銃創と同じものが確認された。

また今回の調査により、ケリーの頭蓋骨とされていたものが実は彼のものではないことが判明した。この頭蓋骨は、やはり旧メルボルン監獄で発掘されたもので今までケリーの頭蓋骨として展示されていたもの。専門家は、本物の頭蓋骨はまだ地中に埋まっているだろうと話した。