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ストで公務員が有給育休 「あり得ない」

【シドニー9日AAP】   政府による給与上限案に反対する公務員のストライキが8日、NSW州で行われ、各地で混乱がみられた。そんな中、ストライキにより子どもが家にいることになったために自分も仕事に行けなくなった公務員の親が、有給を申請できるとされたことについて、NSW州のオファレル首相は「考えられないことだ」と述べた。

8日、シドニー中心では教師、消防士、警察官、看護師などの公務員による抗議デモが行われたほか、州内の多くの公立学校が閉鎖となった。公共サービス協会(PSA)は、学校閉鎖により休みを取ることを余儀なくされた公務員に対し特別有給休暇を申請できるとした。これに関してオファレル首相は、「自分たちが原因となっているストライキで子どもが学校に行けなかったために有給を申請できるとは考えられないことだと思う」と述べた。

NSW州政府は、公務員の年給上昇率を上限2.5%とするほか、5000人の事務員削減案を提示している。州労組はこれに抗議しているが、オファレル首相は「前与党が2007年に現在の給与体制を導入した後はストライキもなかった。私は同案を取り下げるつもりはない」とし、あくまで強行の姿勢をみせた。

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