一般

QLD州でイナゴ大発生への警告

【ブリスベン9日AAP】   QLD州では早期の降雨と温暖な気象が原因で、今年もイナゴの破壊的な異常発生が再発する恐れがあり、州政府は州民に注意を呼びかけている。

同州では昨年、今年と類似の気候条件のもと、西部と中央部で熱帯種のイナゴが爆発的に急増し、過去30年間で最悪の大発生となった。これを教訓に、マルヘレン州農業相は土地所有者らに対し、イナゴの発生に注意するように呼びかけ、目撃した場合は、同州の生物安全局かオーストラリアイナゴ対策委員会(Australian Plague Locust Commission)に連絡するよう要請した。

生物安全局では昨年、地上と空中での大規模な監視作戦を導入し、貴重な収穫地を守るため、百以上のイナゴの大群をスプレー駆除した。今年もイナゴ発生の報告に目を光らせ、大量発生を未然に防ごうとしている。

イナゴ・バッタ類は空中を飛び回る以前の地上を跳ねる段階での駆除が効果的とされる。オーストラリアトビバッタの場合、1日当たりの食物摂取量は、自らの体重の3分の1から半分とされ、少数の発生であっても非常に破壊的だ。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら