【キャンベラ9日AAP】 今年の全国国語算数学力テスト(NAPLAN)の中間結果が9日に発表された。それによると、首都特別地域(ACT)とNSW州が好成績を示した。両地区を合わせると、20のカテゴリーのうち18で、最低基準点以上を得点した生徒の割合が最高だった。
同テストでは第3、5、7、9学年の生徒を対象に、読解、作文、スペル、文法、句読点、算数の各能力を査定する。今年5月に実施されたテストでは、ACTが全学年にわたり、読解、文法、句読点のカテゴリーで、最低基準点以上を得点した生徒の割合が最高となった。また、第3学年と第7学年がスペルで、第7学年と第9学年が算数でそれぞれ首位に立った。NSW州も、第3、5、7学年が作文で他州をしのいだのをはじめ、第5、9学年がスペルで、第3学年が算数でトップに出た。
一方、すべてのカテゴリーと学年で得点率が最低だったのはNT準州だ。特に、第9学年の読解では、最低基準点以上を得点した生徒の割合が57.1%にとどまり、全国平均値の84.6%を大きく下回った。
テストの中間結果についてギャレット連邦教育相は、90%以上の生徒が最低基準点以上を得点したことから期待の持てる結果だと述べた。またこの結果を活用して、特別な対応が必要な分野を見出したいと語った。
テストの最終結果は、NAPLANの報告書で今年中に発表される予定。また、受験結果は生徒の保護者にも通知されることになっている。