【キャンベラ9日AAP】 連邦政府は9日、移民ビザ保持者を地方都市へ移住させる方策を明らかにした。移民開始から最長5年はシドニーとメルボルンに住めないという。
道路状況や鉄道路線の混雑が理由にあげられた。新たな移民は、地方だけでなくアデレードやパース、ホバート、ダーウィンの主要都市に住居可能だ。都市部の混雑を削減することで、年2,500万ドルの経済損失が取り戻せると見積もられる。
野党労働党は、より適切なアプローチが必要と懸念を示す。また、地方の失業者が海外からの労働者によって弱体化されたり、悪徳な雇用者から海外労働者が不当な扱いを受ける恐れを懸念する。オコナー影の雇用相は、「雇用のチャンスのない都市外にただ移民させるのは、適切な計画と言えない」と述べた。
海外からの移民は国内人口増の60%を占め、技術職移民の90%近くがシドニーとメルボルンに引き寄せられている。同方策は新たな移民のおよそ45%が該当。残りの25%は特定の雇用主がスポンサーとなり、30%は家族の再結合による。