【キャンベラ19日AAP】 ギラード連邦首相とアボット野党党首は19日午後、オーストラリアに到着する亡命希望者の海外搬送・処理対策について話し合いを行ったが、わずか15分で終了。話し合いはもの別れに終わった様子だった。
アボット党首は、会談を行うため国会議事堂内にあるギラード首相のオフィスに入ったが、わずか15分後、待ちかまえていたメディアに対して無言でその場を立ち去った。ギラード首相はその1時間前、会談について「誠意を持って望みたい」と話していた。
現在、連邦政府が提案しているのは、難民船でオーストラリアに次々と到着する亡命希望者をマレーシアに受け入れてもらう代わりに同国の難民をオーストラリアが受け入れるというもの。野党連合は、亡命希望者の海外搬送には合意しているものの、搬送先となるマレーシアには賛成できないとしている。また先頃、このマレーシアとの難民交換案が連邦高裁で「違法」の判決を受けたことを受けて、与党は法改正を進めるべく野党の協力を求めている。