【シドニー24日AAP】 今週末の涼しい天候を利用して、多数の山火事が発生しているNSW州では、延焼防止のために林地を人為的に迎え火で事前に焼き払う対策が取られる予定だ。
高い気温と西風の影響で、同州では1週間前から合計90件の火事が発生している。消防庁では10月1日に始まる公式の山火事シーズンに備え、近隣住宅の安全を確保するため、ホークスベリー地区で700ヘクタール以上、またリスゴーで1250ヘクタールの林地を迎え火で焼き払う。
同州地方消防隊のベン・シェパード検査官は、「人々の最近の関心は多くが洪水に向けられてきたが、このところ煙を見たり嗅いだりし始め、山火事シーズンに入ろうとしていることに気づきだした。自らの所有地の危険防止を行うべきだ」と述べた。
同州では23日午後11時の時点で合計58件の山火事が発生しているが、そのうちケンプシーとコランバでの2件は手に負えない状態だ。