【シドニー27日AAP】 27日、シドニー南部にあるオリカ社の化学工場周辺で、許容量以上の水銀が空気中で検出された。人体には影響はないレベルだという。同社のニューカッスルにある工場では、先月8日に六価クロムが周辺住宅地から検出されたばかり。
ボタニーにあるオリカ社の工場では、27日午前零時から9時までに間に排出された水銀量が規定水準を超えた。環境遺産省によると、水銀量は人体に影響を与えるレベルではないとしたが、オリカ社に対して周辺住民に通達するよう指導するとともに、NSW州保健省へ報告した。
NSW州環境省によると、27日の件に関してオリカ社から同省へ報告があったのは何時間も経過してからのことであった。環境省は、オリカ社の対応の悪さを指摘するとともに、企業による政府への報告を迅速にさせるよう規制が必要であると述べた。