【メルボルン12日AAP】 オーストラリア歯科協会(ADA)のVIC州支店のデータ結果から、糖分の多い食事の摂取や不十分な口腔ケアが原因で、同州の子供の歯科治療率が増加していることがわかった。
データによると、2017〜2018年の間では全身麻酔での歯科治療を行った9歳未満の子供が2,200人以上いたとし、2013〜2014年に比べて39パーセントの上昇となっていることが明らかになった。
前年度では、17歳までの2,900人以上が1万200個の歯を抜いたとし、その76パーセントが9歳未満の子供で、9歳未満の子供の平均抜歯は4個だという。
同支店の事務局長であるマシュー・ホプクラフト准教授は「2、3歳の小さな子供は椅子での治療ができない。全身麻酔での治療はリスクもあるし、子供や家族にも後遺症となる場合があるため、子供の口腔ケアは必須」と述べた。
同協会は、砂糖の入った飲料水の広告や子供用イベントでの販売の禁止、食品ラベルの改善などを提言している。