【シドニー4日AAP】 オーストラリア準備銀行(RBA)は4日、月例の理事会を開き、政策金利を今月も据え置き4.75%のままにすることを決定した。政策金利は昨年11月に4.5%から現在の利率に引き上げられたのを最後に据え置き状態が続いている。今回の据え置きも専門家の予想通りだった。
RBAのスティーブンス理事は「世界の金融市場は引き続き不安定な状態が続いており、また、ヨーロッパ諸国の財政赤字や銀行問題などへの懸念感が高まっていることを踏まえて今回の金利据え置きとなった」と述べた一方、中国をはじめとするアジア諸国の経済は好調であるとした。
またインフレ率についてスティーブンス理事は、低下がひと段落して今年初めから徐々に上昇傾向にあるとした。「最新のデータによると、インフレ上昇は物価上昇率とほぼ同等のペースで上昇している」と述べた。