【ダーウィン4日AAP】 毎年、南極海では捕鯨シーズンになると、日本の捕鯨船と、その活動を妨害しようとする環境保護団体「シーシェパード」が“捕鯨バトル”を展開している。今年も捕鯨シーズンを目前に控え、日本側は2700万米ドルを投入して捕鯨母船の安全性を向上させたと伝えられている。
シーシェパード側は、2700万ドルも費やし捕鯨船を改良したとなると今年の南極海での戦いは今までにないほど激しいものになるだろうとし、「我々は死ぬ気で日本の捕鯨活動を阻止するつもりだ」と述べた。
昨年は、シーシェパードの活動船が日本の捕鯨船と衝突、沈没するなど激しい攻防が繰り広げられ、シーシェパードによる様々な妨害行為を受けた日本側は予定よりも早く捕鯨活動を終了した。シーシェパードは、今年の捕鯨阻止活動計画の名前を、第二次大戦中の自爆機として知られる「神風(特攻隊)」の英語訳である「Divine Wind」とし、活動船3隻と100人のメンバーを投入して成功を収めた昨年と同等の力で日本の活動を阻止するとしている。
4日、日本政府より「今年の捕鯨活動は行われる」との正式な回答を受け取ったことについて、連邦環境相は「日本の行為は調査捕鯨ではなく明らかに商業的なもの。真っ向から反対する」と述べた。