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バリ島爆弾テロ、シドニーで追悼式

【シドニー12日AAP】   2002年10月、インドネシア・バリ島で発生した爆弾テロ事件では多くのオーストラリア人が犠牲になった。12日、シドニー南部ドルフィン・ポイントでは、同事件で犠牲になった人々の追悼式が行われた。

この事件は2002年10月13日、バリ島で、路上駐車してあった車両が爆発し、そばのディスコにいた外国人観光客など202人が死亡した。うちオーストラリア人は88人、NSW州出身者は43人いた。

アダム・コンドンさんは、デンパサール国際空港に到着し、24時間も経たないうちにこの事件に遭遇した。一緒にいた友人を見つけようと懸命になって探したが結局見つけられなかったという。「現地病院では死者のにおいがただよっていた。手足を失った人ややけどを負った人・・・熱帯の太陽の中で見た光景は一生忘れられない」と話し、当時の状況は想像を絶するものであったと述べた。

この日、追悼式に列席したオファレルNSW州首相も、他の列席者と共に1分間の黙祷をした後、花を手向けた。同首相は列席者に対して「犠牲者の親族や友人を慰めるに相当な言葉が存在するはずがない。しかし、犠牲者を追悼しながらも、自分には支援してくれる人々がいることを忘れず生きていこう」と述べた。

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