【シドニー12日AAP】 シドニー西部バーウッドの市役所に勤務していた女性職員が、企業から3000ドル以上の賄賂を受け取ったとされる件で、この元職員は「すべて食費に充てた」と話した。
ロニータ・トンプセット容疑者はバーウッド市役所に1985年から勤務する職員だったが、2007年から2011年の間、産業化学物サプライヤーの「モマール・オーストラリア」に受注の便宜を図る代償として3,350ドルを受け取っていたとされている。同容疑者は今年2月、バーウッド市役所を退職。9週間前から新しい仕事に就いたが、年収は2万ドルほど減ったという。
この件について調査を行っている政府機関「汚職対策独立委員会」(ICAC)は審問で、「あなたのような信頼高い職員がなぜ汚職に走ったのか」と容疑者に問いかけたが、同容疑者は「毎日12時間働いて残業ももらえなかった。賄賂で受け取ったお金はすべて食費に消えた」と話した。