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数学教育に力入れる NSW

【シドニー15日AAP】   NSW州政府は、同州の学生に高校終了まで数学を履修させる目的で、日常に関連した数学コースや算数専門の教師を導入する。

ベレジクリアン州首相とストークス州教育相は15日、数学教育の計画について発表した。来年は高校卒業後に受験するHSC(higher school certificate)に、日常生活に関連する実用数学コースを試験的に設ける。また、小学校間で算数の専門教師100人を共有する。さらに大学生320人に対し、STEMと呼ばれる科学・技術・工学・数学を学ぶための奨学金5万ドルを提供する。

高校卒業前に学生のおよそ82%が数学を選択するが、州首相はこれをほぼ100%に引き上げたい考え。「家計の管理から、今後増加するハイテク業種への準備まで、必要な数学力をNSW州のすべての子どもに持たせたい」と述べた。

今年初めに州政府から“数学大使”に任命されたエディ・ウー教師は、「数学は生活に欠かせない。数学大使や教師からの励みによって、より多くの学生が数学に興味を持つだろう」と話した。

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