【シドニー12日AAP】 12日、国会で開かれた下院議会で炭素税法案が可決された。上院での投票は11月21日の予定だが、与党はグリーンズの支持を受ける予想され、法案の可決は間違いないとみられている。
炭素税は、来年7月1日から導入が予定されているもので、工場などから排出される二酸化炭素1トン当たり23ドルの炭素税を課税するというもの。2015年以降は排出権取引制度が始まる。
炭素税法案の下院可決のニュースを受けNSW州のオファレル首相(自由党)は、「労働党は、炭素税は導入しないと選挙公約で訴えていたのに、強行で炭素税を可決させた。国の歴史に汚点を残した一日である」と述べた。また、「法案可決を喜ぶ与党の下院議員は、まるでオットセイが手をたたいているようだ」とも話した。