【シドニー20日AAP】 地上スタッフやエンジニアのストライキが続いているカンタス航空に関して、ニューズリミテッドが伝えたところによると、同航空会社のジョイスCEOは、「このままストライキが続くと、関係のないスタッフが職を失うことにつながる」と警告した。 カンタス航空では、ストライキに絡むフライトキャンセルで、これまでに6万人の乗客に影響を受けたとした。また先週には、来月予定の国内線400便をキャンセルすると発表したばかり。
ジョイスCEOは「さらに便をキャンセルしないといけない状況が続くと乗客は減少し、乗員、空港スタッフなど無関係の社員が職を失うことになる」と述べた。しかし対する運輸労働者組合(TWU)では、今月25日に荷物、地上スタッフなどの1時間ストライキを、ブリスベン空港で午前7時から、メルボルン空港で午前8時からそれぞれ行うことを発表している。
TWUは、「カンタス航空は5億300万ドルという純益を生み、ジョイスCEOに71%もの給与アップを受けさせるために何でもするという・・・しかし優秀な社員たちは恩恵を全く受けていない」と述べた。しかしカンタス側は、「TWUに耳を傾けてはいるが、すべての要求を受け入れられずはずがない」としている。