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「FTA交渉、中国よりも日本を」 野党

【キャンベラ20日AAP】   現在、各国との交渉が進められている自由貿易協定(FTA)に関して、アボット野党党首は「中国よりも日本との方が交渉締結は早くできるのでは」と述べた。オーストラリアは2007年より日本とFTA交渉を開始。中国とはその2年前から交渉を行っている。

アボット党首は20日、メルボルンで、ハワード政権は米国やタイ、シンガポールなどとFTA締結に成功したが、労働党政権はまだどの国とも実績を上げていないことを指摘。また、交渉相手の優先国として日本を挙げた理由に「自由民主主義国家(である日本)の方がFTA交渉も容易だと思う」とした。

これに対してギラード連邦首相は、以前アボット党首が、予算5億ドルを投入する鉱山業への助成金支給案に対して反対票を投じたことを引き合いに出し、全く信用ならない人物だと述べた。さらにアマーソン連邦貿易相も、「アボット党首はオーストラリアの最大の貿易相手国との関係を破壊するつもりか」と批難した。

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