【パース28日AAP】 オーストラリアが主催する史上最大の世界リーダー会議「英連邦首脳会議(CHOGM)」が28日にパースで開幕し、英国のエリザベス女王がオープニングの演説を行った。同女王は50を超える参加国のリーダーらに対し、「明日への活気と適合性」を保つような大胆な改革を実施するよう要請した。
CHOGMには、世界全人口の3分の1を占める英連邦を代表する首脳らが参加する。前回オーストラリアが主催したのは2002年のクーラムでの会議であったが、当時は世界が国際テロによる動揺の真っただ中にあった。約10年前の当時を振り返りながら女王は、「我々は現在、金融、食糧供給、気候変動、通商、開発の各分野での不安定性や不確実性といった新たな課題に直面している」と述べた。
同会議に参加した53人のリーダーのうちで女性は7人だけだが、自ら女性であるエリザベス女王は、「変革者としての女性」という会議のテーマを「今年以降も永続する形で協力して促進する努力を続ける必要がある」と語った。
開幕演説の最後に女王は、「人はみな、この世とこの地への訪問者であり、通りすがりの存在に過ぎない。この世にいる目的は、学び、成長し、愛した後に帰還すること」だというアボリジニーの格言を朗読した。