【シドニー1日AAP】 NSW州では1日から、子どもに対する小型船上での救命胴衣の着用義務への罰則を強化することを決定した。違反者には100~250ドルの罰金が課せられることになる。
対象となるのは12歳以下の子どもで、全長4.8メートル以下のすべての船舶上、また開放水域における全長8メートル以下の進行中の船舶上で、救命胴衣の着用が義務付けられる。一方、開放水域における夜間や単独の航海の場合、年齢には関係なく、全長4.8メートル以下の船舶の全乗員に対し、救命胴衣の着用が義務化される。
違反した場合、船長に罰金が課せられる。また船長には、船舶の故障時や悪天候のような危険な状況の際、乗員に対して救命胴衣の着用を強制できる法的権限も与えられることになる。
同州のゲイ港湾相は、救命胴衣に関する新法を12ヵ月前に導入して以来、包括的な啓蒙活動を行ってきたことを強調した。また、今回の罰金化については、同法の「啓蒙から準拠へと焦点が変わることになる」と述べた。