【キャンベラ2日AAP】 連邦政府は、一般的な就労ビザで知られる長期就労ビザ・サブクラス457の申請手続きに関して、申請から取得までの期間を短くすることを発表した。
今月7日から導入される新システムでは、一定の条件を満たす雇用主に優遇措置が取られるというもの。雇用主の条件として、過去3年間に457ビザのスポンサーで、かつ過去12カ月において少なくとも30人の海外からの就業者を支援者となり、かつ従業員の最低75%がオーストラリア人であることとされている。対象となる雇用者の支援を受けた457ビザ申請では優先的に審査を受けることができるため、今まで申請から取得まで22~31日間ほど要していたものが最短10日で発給される。さらに、対象者のビザ期間が今までの3年から6年間になる。
457就労ビザの発給数は増加の一途で、2010/11年度は5万4360人。これは前年度比38%増。ビザ対象者が一番多い出身国はイギリスで、1万1820人だった。