【メルボルン3日AAP】 1948年以来オーストラリアで設計され続けてきた乗用車「コモドア」が、次期モデル以降は同国で開発されなくなるという憶測が流れている。しかし、同車の製造元のホールデンは、最終決定はまだであると伝えた。
ホールデンは米国の大手自動車メーカー、ゼネラルモーターズ系列の会社で、オーストラリアを拠点に長年コモドアを自社開発してきた。ところがオーストラリア技術者・科学者・管理職組合(APESMA)のクリス・ウォルトン委員長が3日にABC局に伝えたところによると、ホールデンの経営幹部は「2014年版がオーストラリアでの最後の開発モデルになる可能性が高い」ことを示唆したという。
これを受けて同社は声明文を発表し、「最終的な決定はまだである」と強調した。しかし、報道された労使協定をめぐる交渉については触れず、コモドアの今後についても具体的な言及を避けた。自国開発が打ち切られた場合、同社のポートメルボルン工場で働く250~300人のエンジニアが解雇されるおそれがある。