【シドニー11日AAP】 シドニーのNSW州立美術館で12日から、ピカソの展覧会が開催される。今回展示されるコレクションは通常、パリ国立ピカソ美術館の展示品であり、州立美術館では大勢の来館者を見込んでいる。
この展覧会のために150点以上の絵画、描画、彫刻が同館に到着した。ピカソの十代のときの作品から、他界する数ヶ月前の作品までと様々だ。エドモンド・ケイポン館長によると、各作品に価格をつけることは不可能であり、同館では開館以来最大の警備体制で対応しているという。
ピカソ展を最後に館長を辞任するケイポン氏は、「ピカソで一杯の美術館を後にすること以上の光栄はない」と喜びを表した。一方、どの作品が好きかとの質問に対し、選ぶのは至難の技としながらも晩年の作品に力強さを感じると述べ、ピカソが他界する4年前に制作した「The Kiss」という作品を挙げた。