【メルボルン12日AAP】 労働争議をめぐり、オーストラリア看護連盟が12日から病院のベッドを閉鎖し始めたことについて、VIC州は患者を危険にさらすものだと警告した。同政府の報告によると、同州内で同日に閉鎖されたベッド数は449床で、そのうち165床はメルボルン中心地に存在する。また翌13日までに800床の閉鎖が予想されている。
同連盟がベッド閉鎖によって患者が危険にさらされないとしていることに対してデービス州健康相は、同州内の3分の1のベッドが閉鎖された場合、患者の安全性を保証することは極めて困難だと反論した。また、患者が危険にさらされると思われる場合、政府は非常事態計画を発動する予定だとしたが、その具体的な内容については明らかにしなかった。
一方、看護連盟のリサ・フィッツパトリック州委員長は、患者への危険性を全面否定。また、3年8ヶ月の間に18.5%の賃上げを実施し、看護師と患者の現行比率を維持するなどの連盟側の要求を受け入れない州政府側に責任があると述べた。