【キャンベラ15日AAP】 12月に開催される労働党全国大会を控え、ギラード連邦首相は、議論の焦点として「インドへのウラン輸出」の承認と、「同性愛結婚」反対の姿勢を貫くこととしている。
これまで労働党の方針として、核兵器保持国に対するウラン販売を禁止するという項目があり、核兵器を所持するインドへのウラン輸出は行われていなかった。これについて野党は労働党に対し、インド市場開拓のためにこの方針を変更することを数年にわたり要求している。また、インド政府からの圧力もあり、労働党はインドへのウラン輸出を認める方向で検討を始めることを党大会で議論するとみられている。
しかし、もう一方の同性愛結婚についてギラード首相は、「結婚は特別な意味を持つものであり、今までの風潮、方針を変えるべきではない。将来的には党内で良心的投票(Conscience vote)が行われることもあると思う」と述べ、今まで通り同姓婚合法化には反対の姿勢を示した。グリーンズはこれに対し、国民の多くが同性愛結婚に賛成しているにも関わらず、首相が個人の性的アイデンティティを無視し、成人したカップルに選択肢をも与えないとは非常に残念だとした。