【シドニー22日AAP】 NSW州政府が決議させようとしている警察官の身体傷害補償に関する法改定に関して、警察連盟は真っ向から反対しているが、この件についてシドニーでは22日、州各地域から警察官5000人が集結し、法案に反対するデモ行進を行った。
この法案は、警察官の死亡、傷害に対する支払いに関する制限を引き上げ、職に復帰するためのリハビリテーションを強化するというもの。けがをした警察官は、最初の6カ月間は給与の満額を受け取り、その後5年間は25%減の給与額の支給を受けるとしているが、警察連盟はこれを受け入れられないとしている。
ギャラチャー警察相は、現行の傷害補償制度では、政府負担が毎週250万から1500万ドルと非常に高く持続不可能だとしており、昨年の支出額は4.6億ドル、今年は7.6億ドル、来年は10億ドルに達すると見込まれている。「今、同制度を改正しなければ将来がないのだ」と同相。勤続21年というある警察官はデモ行進に参加し、「政府は恥を知るべきだ」と述べた。