【キャンベラ23日AAP】 炭素税と並び連邦政府が導入を進めている鉱物資源利用税(MRRT)法案に関して、連邦下院では23日午前零時半ごろ、投票が行われた結果、可決された。先日、炭素税が下院で可決した際には、歓喜の声が上がり議員同士が抱き合うシーンがみられたが、今回は深夜ということもあってか、議会は非常にひっそりとしていた。
2012/13年度からの導入が検討されているMRRTは、オーストラリアの二大鉱物資源である石炭と鉄鉱石にのみ適用されるもので税率は30%。13/14年度には120億ドルの税収が見込まれている。グリーンズは課税対象に金とウランも含めるよう要請したが却下された。一方で、無所属のウィルキー議員が彼の票と引換に提示した、最低課税対象利益の5000万豪ドルから7500万豪ドルへの引き上げる件に関しては最終法案に盛り込まれた。
23日午前零時半に開始した法案可否を決める下院での投票は終了したのは午前2時42分だった。スワン連邦財相は、同法施行により、国民は再生不可能な資源からも恩恵を受けることができるようになると話した。上院では、年が変わってから同法案について議論される。