【シドニー6日AAP】 オーストラリア連邦準備銀行(RBA)は6日、定例の月次理事会を開き、政策金利を0.25%引き下げることを決定した。RBAでは欧州債務危機に対する懸念が利下げの背景にあるとしている。2009年初め以来の利下げに踏み切った前月に続く措置となった。RBAの理事会は、毎年1月は開催されないため、政策金利はこのまま2カ月間保留となる。
今月の利下げに関しては、経済専門家の中では意見が分かれていて、AAPが調査した14人の専門家のうち7人が、利下げがあると回答していた。RBCファイナンシャル・グループの専門家は、国内経済は比較的安定しているものの世界経済成長への脅威やアジア経済の不安定さが今回の利下げの要因であるとし、来月初頭にはさらなる利下げがあるとみていると述べた。