【キャンベラ6日AAP】 国際石油開発帝石(INPEX)は6日、フランス系企業とNT準州沖で開発を進める「イクシス・プロジェクト」で産出される液化天然ガス(LNG)に関して、日本の電力系企業5社と15年間の売買契約を締結した。
イクシス・プロジェクトでは、LNGの年間予想産出量が840トン、液化石油ガス(LPG)は160トン、コンデンセートは1日10万バレル産出される。2010/11年度のオーストラリアのLNG輸出量は2000万トン、輸入収益は105億ドルに達した。
一方、日本は世界一のLNG輸入国で、2010年には世界のLNG輸入量の3分の1が日本向けだった。福島県での原発事故以降、日本国内ではLNG使用に移行する傾向があるため今後さらに需要は伸びるとみられている。
今回の契約提携によって、プロジェクトでは今後5年間の開発期間で本土での雇用者数2000人の増加など雇用の大幅増が見込まれている。ファーガストン連邦資源相は「プロジェクトにとっても国内LNG産業にとっても、今回の契約提携は素晴らしい結果をもたらすことになる」とした。