【キャンベラ12日AAP】 12日、ギラード連邦首相は改造内閣を発表。人選には、新年に向けて与党に新たな目標とエネルギーを提供する人物であることを考慮したと述べた。閣僚数はこれまでの20から22に増えた。
最も目立ったのは、労使関係相にクリス・エバンズを退かせビル・ショーテン氏を採用したことや、ニコラ・ロクソン保健相が女性初の法務相に選ばれるなど。エバンズ氏に関しては、先のカンタス航空の労使紛争でその対応の甘さが指摘されていた最中だった。同氏は内閣に留まり、新設の産業・革新省をグレッグ・コンベー気候変動相と共に担当する。
改造内閣の内容についてアボット野党党首は、首相を支える人材を揃えただけだと批難したが、ギラード首相は、新内閣は連邦政府に新たな風を吹き込むと信じているとし、「アボット氏は何に関しても否定的である」とした。
ケビン・ラッド外務相、ウェイン・スワン財務相、クレイグ・エマーソン貿易相、スティーブン・スミス国防相、クリス・ボーエン移民相、さらにはジョー・ラドウィッグ農業相には変更はなかった。