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大手4銀、手数料をめぐり集団訴訟に

【メルボルン16日AAP】   消費者から高額の手数料を徴収しているとして、モーリス・ブラックバーン法律事務所が4大銀行とシティバンクを相手取り、訴訟を起こした。15万人の消費者を対象にした総額2億ドル近い損害賠償額は、オーストラリア史上最大の消費者集団訴訟となる。

この動きは、ANZがクレジットカードの延滞料金として35ドル以上を徴収するのは違法の可能性があるという、11日前に出された裁判判決に続くものだ。また同法律事務所は、借越勘定の手数料や不渡り手数料などが、銀行の実際の処理費用を反映していないと主張している。

訴訟費を出資するIMFのジェームス・ミドルウィーク金融救済責任者は、「銀行を訴えるためにわざわざ書類を準備するほど立腹した人が15万人もいたという事実こそ、銀行に対する顧客の気持ちを表す指標」だと述べた。また、集団訴訟を指揮する同法律事務所のアンドリュー・ワトソン氏は、「この集団訴訟の目的は、大手銀行からの法外な手数料の打撃を受けた何万人ものオーストラリア国民すべてに公正さをもたらすこと」だと語った。

一方、ANZのマイク・スミス代表取締役は、原告側の主張を否定し続けるつもりだと述べた。

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