【シドニー17日AAP】 シドニーのハーバーブリッジとトンネルでの交通渋滞を緩和するために導入されたラッシュ時の利用料割り増し制度について、渋滞を緩和する効果はほとんどないにも関わらず、NSW政府は同制度の継続を発表した。
2008年の導入以来、ハーバーブリッジとトンネルを平日の午前6時30分~9時30分と午後4時~7時に利用する場合、3ドルの通常利用料に1ドルを上乗せした合計4ドルが徴収されている。
ゲイ道路担当相は今年7月、同制度は北部からの利用者に「不公平」だとして、道路交通局に見直しを要請した。しかし、同制度による年間収益が500万ドル以上であることから、同相は制度の継続を発表した。
同相が公表した最新データによると、2008~2010年におけるピーク時の交通量の減少率はわずか0.19%だった。