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ディンゴ・ベイビー事件、来年に再審問

【シドニー17日AAP】   通称「ディンゴ・ベイビー事件」として知られている、1980年にウルル(エアーズロック)で発生した幼児失踪事件に対する新たな審問が、来年2月24日から開始する。

フェアファックス社が伝えるところによると、ウルルで両親のテントから行方不明になったアザリア・チェンバレンちゃん(当時生後9週)の死について、NT準州のエリザベス・モリス検視官が同審問を実施する予定だ。

アザリアちゃんの母親リンディーは事件直後、娘はディンゴ(オーストラリア産の野生犬)に連れ去られたと主張し、全国的な話題を呼んだ。しかし多くの人がその主張を信用しなかった。リンディーは1982年には殺人罪で終身刑を受けた。また夫のマイケルも事後従犯人として、執行猶予付き判決を受けた。しかし、夫婦は1987年に免罪とされ、1995年には死因不明の評決が出されている。来年の再審問は、事実の真相を確定するための最後の試みとなりそうだ。

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