【キャンベラ19日AAP】 17日、インドネシア沖で、中近東諸国からオーストラリアに向けて出港したとみられる亡命者を乗せた船が荒波にのまれ沈没。200人以上の搭乗者のほとんどが行方不明で安否が心配されている。
この船にはアフガニスタン人やイラン人など200人以上が搭乗していたとみられており、インドネシア当局では救出されたのはわずか33人としている。オーストラリア連邦警察(AFP)は、海軍のパトロール用船舶や航空機を提供し、インドネシア政府による捜索活動に協力するとしている。
クレア連邦内務相はこの件について、モンスーン(雨期)の季節に荒れた海に人々を乗せて航海に出ることは無茶なことであり、密航あっせん業者は人の命よりもお金を手に入れることしか考えていないと話した。また、連邦政府は、外国での亡命希望手続きを行う方針に変わりはないとし、今回のような事故が発生しないためにも早急に対策を取らねばならないことを強調した。