【シドニー23日AAP】 シドニー西部に同市2番目の国際空港を建設するための候補地に関する報告書が発表された。これに対し、NSW州政府は第2空港の建設案に引き続き反対していく意思を示した。
連邦と州によるこの共同報告書では、第2空港の有力な候補地としてルデンハム、ウォレーシア、グリーンデールを含むネピアン地区を挙げている。しかし同州のハザード計画相は、連邦政府から報告書について説明を受けていないと述べた。また、「シドニー盆地にも、セントラルコーストにも、第2空港が誕生することは決してないという強い見解が州政府内にある」とした。
報告書では、シドニー空港の収容能力は限界に近づいているとされている。しかし、主要な観光関連団体「ツーリズム&トランスポート・フォーラム」のジョン・リー会長は、現行のシドニー空港には拡張の余地がまだあり、第2空港建設の前に拡張について考慮すべきだと反論した。また、世界の他都市の空港と比較して、シドニー空港は市中心部に近いことから、ビジネスと観光の両面で役立っていると述べた。