【キャンベラ31日AAP】 オーストラリアの探検家、ジェームズ・カストリッション氏とジャスティン・ジョーンズ氏が31日午前7時頃(豪東部夏時間)、史上初めて徒歩で南極点に到達した。しかし、南極大陸の大雪シーズンに入る前に同大陸を飛び立つには、海岸線までさらに1100キロをスキーで進まなければならない。
両氏は160キロの荷物を引きながら、61日かけて南極点に到達した。猛吹雪が原因で旅程を数十日も遅れたため、残り半分の旅を28日以内に終えなければならず、残りの食料の節制が必要となる。今回の過酷な旅に備え、両氏とも体重を20キロずつ増量して挑んだが、旅行中も毎日ビーフバーガー15個分に相当するカロリーを摂取してきた。
カストリッション氏は、「予定時間内に達成できなければ、この氷の大陸発のシーズン最後の飛行機に乗り遅れる」とし、「帰路は毎日マラソンに近い距離を平均しながら進まなければならない」と述べ、時間との戦いであるとした。
両氏はシドニーのノックス・グラマースクールの元同級生で、2008年には世界で初めて、オーストラリア・ニュージーランド間をカヤックで渡ることに成功した。