【シドニー11日AAP】 日本の捕鯨監視船に侵入したオーストラリア人3人の身柄受け渡しに関して、連邦政府が多額の税金を投入せざるを得ないと発言したことについて、反捕鯨団体「シーシェパード」(SS)は、自分たちの活動船が近くにいるため身柄引き渡しの代行可能とし、首相が捕鯨阻止活動に批判的であることを非難した。
日本の捕鯨監視船「第二昭南丸」に拘束されているジェフリー・タクスウォース容疑者(47)ら3人の身柄引き渡しのために、連邦政府は税関船を出港させ第二昭南丸に向かわせている。これを受けての首相の発言となったが、シーシェパードは、同団体の活動船が現在第二昭南丸のすぐそばにいることから、税関船の代わりに3人を引き受けることができると述べた。
SSのワトソン団長は、同団体は連邦政府から何の連絡を受けていないとした上で、なぜ税関船を送る必要があるのか分からないとした。また、11日に伝えられたところによると、日本の捕鯨船はオーストラリア海域に入ったという。