【キャンベラ17日AAP】 日本の捕鯨監視船に拘束された後、釈放された環境保護団体メンバーが、帰港後初めてのインタビューで「我々が日本船に侵入したのは連邦政府が行動を起こさないため。釈放にかかった費用は日本政府が負担すべき」と話した。
ピーターフリーさんら3人は今月7日、WA州バンバリー沖で、反捕鯨団体シーシェパードの活動船を追跡していた第二昭南丸に乗り込んだ。当初は日本へ連行し起訴があるとみられていたが、オーストラリアと日本両政府の話し合いの結果、3人は釈放され、16日に帰港した。
ピーターフリーさんは17日、スカイニュースへのインタビューで「現連邦政府は、選挙公約で日本の捕鯨活動を監視するとしながらも、これを実行しないから我々が行動を起こしたのだ。また我々を南極海にまで送ったのは昭南丸の船長であり、我々の釈放にかかった費用は日本に請求すべきだ」と述べた。
ピーターフリーさんは、これまで5000ドルもの罰金が未納であったとして、16日に帰港した際にその場で逮捕され、支援者らがこの罰金を負担した。逮捕に関してピーターフリーさんは「我々の行動が気に入らない連邦政府からの仕返しだ」と話した。