【メルボルン23日AAP】 自動車大手のトヨタ・オーストラリアは23日、声明を発表し、VIC州アルトナにある同社の製造工場の社員350人の人員削減に踏み切ると述べた。要因として、オーストラリア・ドル高による輸出部門の長期不振を挙げている。
トヨタ・オーストラリアの安田政秀社長によると、同社の製造台数は、2007年で14万9000台だったのが2011年では9万4000台、今年は9万5000台と予想されている。「当社は特に輸出市場で、豪ドル高やコスト競争力低下、生産縮小などの要因で、持続不可能な業績につながりかねない厳しい環境に直面している」と同社長。