【シドニー24日AAP】 NSW州政府は、今年7月より無鉛ガソリン(Unleaded Petrol)を禁止し、エタノール混合ガソリン(E10)に切り替える法律を施行する。
バイオ燃料法(Biofuels Act)と呼ばれるこの新法律の下では、無鉛ガソリンは販売禁止となり、消費者はエタノール10%混合のE10か、無鉛ガソリンより高価な無鉛ハイオク・ガソリン(Premium Unleaded Fuel)を購入せざるを得なくなる。しかしNSW州では、74万6000台の車両及び9万2000台の二輪車がE10の給油が不可能であることから、消費者への負担が懸念されている。
オファレル首相は、同法律導入を知らない州民が多いことについて「残念だ」とし、法律施行までにキャンペーンを展開し理解を得られるようにしたいとした。さらに、この法律は労働党と保守連合の間で4年前から検討されていたものであるとし、同法律によって燃料確保率が向上するだけでなく、高価な外国燃料の輸入が大幅に削減されるといった利点を強調し、新法律に対する理解を州民に求めた。